声劇「僕と君」

台本:マサ狩人 朗読:冷水それは棒読み

#よりそんぐ #即興 #ピアノ #BGM #声劇 #オリジナル #切ない #悲しい 敬愛するマサ狩人さんが 台本家としてデビューしたと聞いて 飛びつきました。 あまり真面目な声劇はやらないし 声が不安定なので悩みましたが 台本の内容を見て共感したり、切なさを 感じて読んでみたいと思ってやりました。 テレビでよく俳優さんは 役作りするとか言うじゃないですか。 この台本のキーになるのは切なさの表現だなと。 そこで 小学1年の時に集団登校で 手を繋いだ女の子を 好きになって告白したら いや、好きで繋いでた訳じゃないから… ビジネスだし… みたいな冷たい目で見られた思い出や 幼稚園の時に好きな子が違う男子を好きで 自分を好きって言ってくれた子が居たから 俺この子のこと好きだし…って強がり。 その子と中学校で久しぶりに会ったら ものすごい塩対応をされた思い出を 胸に認めて読んでみました。 結果そこに生まれたのは切なさではなく 棒読みの男性の声でした。 朗読者はクビとして 台本が処女作とは思えない完成度です。 才能あり過ぎです。 きっと他に上手に読む方が いっぱいいらっしゃるので そちらをお楽しみください。 以下、台本です↓ 僕が笑うと 君も笑った。 君の屈託のない笑顔が 僕は好きだった。 僕が泣くと 君も泣いた。 僕よりも大泣きする 君が可愛いかった。 僕達はいつも一緒だった。 何をするのも一緒だった。 それは小さい時から…… 気づいたら君がそばにいて、 いつも僕に話しかけてきた。 僕はただそれに相槌を打っていた。 それが心地よかった… 君の話はいつも楽しかった。 思えばこれまで多くの時間を君と過ごしてきた。 そう感じるのはきっと他と関わりがなかったから。 僕には他の友達がいなかった。 学校にも僕の居場所がなかった。 だから僕には君しかいなかった。 いつも傷ついて泣いてばかりの僕に 『どうしたの？ 』と、 声をかけてくれるのは君だけだった。 傷だらけでどうしようもない人生の 救いになったのは君だった。 君だけが救いだった。 ーーーいつも家の扉を開ける時、 深呼吸をし、一度目を瞑る。 すると決まったように君が話しかけてくる。 『きっと大丈夫だから』 僕は心の中の君に相槌を打ち、 そっと扉を開ける。