【声劇台本】紫陽花ドロップ
A「」B「」
【声劇台本】紫陽花ドロップ
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B目線のお話です。Aとはちょっとだけ早い時間軸です。ここでのドロップはdrop(落ちる)とかけてます。
A目線はこっち↓
https://nana-music.com/sounds/05bdb561
一人称,台詞の一部アレンジはOK!!
A,Bの性別は固定していません、bl,Nl,Glなんでも好きなように演じちゃってください
※世界観を壊すアレンジはNGです
台詞↓
B『彼と毎日帰る通学路が、特別なものになったのはいつからだろう。』
A「時短授業っていいよな、早く帰れるし」
B「そうだね、毎日時短授業ならいいのに」
A「それって時短授業になるのか?」
B『空は灰色、じめじめとした空気と雨。うるさいくらいズキズキする頭。こんな体質にならなければよかったと何度梅雨になる度に思ったか。』
B「雨、止まないね」
A「梅雨だからな」
B「梅雨って嫌い。ずっと空は灰色だし、じめじめしてるし、頭痛くなるし………」
A「そういやお前、低気圧とかになったら頭痛くなる体質だったな」
B『たいした会話もないまま通学路を歩いていると、下校時間が被った小学生の集団が見えた。初めて彼と会ったときも、雨が降っている時だった。』
B「懐かしい……ねぇ覚えてる?雨が降るたびに傘をひっくり返してコウモリ傘にして、雨水溜めてたの。台風で雨がすごいときなんか、ずぶ濡れになってもお構いなしに溜めてたよね。ほんと、バカじゃないのって(笑う)」
A「うるせぇ……あ」
B『何度も見た、紫陽花が咲いていた。』
B「キレイだね、紫陽花……(ちょっと見つめてから)行こう、早く家に帰って体あっためたいし」
A「勝手に紫陽花眺めてたのお前だろ」
B『そう言いながらちゃんと待ってくれる君に、自分の気持ちを素直に吐き出せたらどんなに気持ちいいだろう。自分の願いが叶ったら、どんなに嬉しいだろう。灰色の甘い影が、落ちていった。』
#声劇 #声劇台本 第二作
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