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オリジナル
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(❄)「フローラ、あなたの踊りを見せてちょうだい。」
スノウ様は私に色々なことをさせた。
心のない機械人形達と違って私は想いを表現することが出来る。歌に、踊りに、楽器。
メイドとしての仕事もあるというのに、溜息をつきたくなるほどのハードスケジュール。ゆっくり紅茶を飲む暇もなかった。でも、スノウ様の前で半端なものを見せる訳にはいかなかった。
(❄)「あなたはやっぱり完璧ね。流石私のフローラだわ。」
かんしゃくを起こしていない時、スノウ様は私の前だけで笑ってくれる。でも、私には自分の手で完璧な人形を作り上げる過程を楽しんでいるとしか思えなかった。
そんな日々が続き、私の心労は限界に達していた。だけど、いつものようにスノウ様の飼っている小鳥のお世話をしているときだった。
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