【1人声劇】僕が知っているその人の全て
語り手 :
【1人声劇】僕が知っているその人の全て
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【1人声劇】僕が知っているその人の全て
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その時間、その席に座るその人は、
特に決まってこれといった物を注文する訳ではないが、しかし最初は必ず、コーヒーを飲んでいた。
この20数年、人に興味を抱いたことなどなかった僕が、無意識に見てしまうほどに。窓の外を眺め、物思いにふけるその人には、何とも形容しがたい魅力があった。
その日。その人の帰り際。らしくもなく僕は、何かに取り憑かれたかのように話しかけてしまっていた。
今思えば、コーヒーは何がお好きなんですか、とか、
この辺りに住んでいるんですか、とか、
そういう事を聞くべきだったのだろう。
「いつも、1人で何を考えているんですか」
少し驚いたような表情をした後に、その人はゆっくりと口を開いた。
『窓ぎわの花瓶の花たち…。季節によって変えているんですね。…見るのが、とても好きでした。』
それから季節は巡り、幾度も花を変えたが、それ以来、その人が来ることはなかった。
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語り手
カフェの店員
その人
カフェの常連
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『』の所は、声を変えても変えなくてもお好きなように。
"その"という言葉を多用している理由は、この人物を、"彼" や "彼女"のように限定したくなかったから、そして日時や席などは、語り手にとって重要ではないことを示したかったからです。
※ 性別変更、アドリブ、何でも自由です!!
よろしくお願いします🙇♂️
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星輝 つばささんの素敵な伴奏をお借りしました!
ありがとうございました!!🙇♂️
お借りした楽曲
https://nana-music.com/sounds/0509fe8e
コメント
9件
- ささみあぁあありがお借りしました!
- 光読ませていただきました!
- ちとせ🌱素敵な台本お借りしました!ありがとうございます!
- 𝕁𝕒𝕘𝕒お借りしました!
- 《リモ》素敵です♪お借りします♪
- 碧(飛鳥)素敵な声劇台本お借りしました( . .)"
- PICO
- くらむଳわぁ...なんだろう、すごく考えさせられる台本ですな。 なんかぴちゃんの考える台本、全部素敵すぎて、綺麗すぎて言葉が出ない。カフェでコーヒー飲んでてお花見てるっていう情景も素敵で、音楽のセンスもこれまたもう素晴らしい👏🏻 ただ僕に言えるのはもう好きってことだけですね。はい。 自分なりに読解してまた読みますね。この台本
- PICOあ、ありがとうございますッ!!😳 気長に…!! 気長に、お待ちしておりますので、ぜひ🙏✨