【声劇台本】悪魔の誘惑〜契約(Art)〜
台本:ばね 読んだ人:
【声劇台本】悪魔の誘惑〜契約(Art)〜
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悪魔の誘惑第五段。
今回は才能が枯れ果て、今や弟子のアイデアを盗むことで名声を維持している芸術家を誘惑するようです。
悪魔にこれと決まった形はありません。
男でも女でもロリでもじじいでも、なんか不思議な生き物でも頭の中に響く声でもいいでしょう。
一人称は便宜上「私」で統一してますが、そこ含めて口調なんかもご自由にいじっていただいて構いません。
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いやぁ、これはひどい。
人間たちはこんなものをありがたがるのかい?
なるほど、地獄の果てまで権威主義的ってわけだ。
突然すまないね。
私は悪魔だ。
心に不満を抱えた人間のもとに現れて
その奥底の望みを叶えてあげる気の良い隣人だよ。
しかしこのアトリエは酷い!
駄作の山じゃないか。
これも…これも…あぁこれなんか特に酷い。
サルバドールに見せたら良い拷問になるだろうね。
なぜ怒るんだい?
これは、君の作品ではないだろう。
私は君がどの様にしてそのちっぽけな名声を守っているかよく知っている。
今は従順な君の子羊たちが牙を向けば、あっという間に急転直下。
わざわざ私の元まで来ることもなく、地上で地獄を味わうことになる。
なに、それを避けるなんて簡単なことさ。
一言「契約する」とだけ言ってくれれば
尽きることない創作の泉が君の脳に湧き出ることだろう。
誰に頼らなくても、かつての栄光を取り戻せる。
あぁただ、あまり触れ回らないと約束してくれ。
パガニーニは調子に乗りすぎて、今じゃ血のワインで喉を潤してる。
よろしく頼むよ。
悪魔は契約にうるさいからね。
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#声劇 #悪魔 #誘惑 #セリフ #吹き替え風
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