きかないで!
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きかないで!
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♡あの日から二度目の夏、わたしは重い脚を上げてあの場所へ行く。
♡この場所に来るのに2年もかかってしまった。
母との思い出の風景は、怖いほど変わっていない。
1つ変わった事といえば、
母と私しか知らないはずのこの場所に1人の青年が立っていること。
0:53〜☆「君、俺が見えるの?」
♡その一言で分かった。
♡「なんだ、君も幽霊か。」
☆「えっ」
♡「幽霊って、人と会うといつもそうやって聞くもん。」
☆俺が幽霊だと分かったところで、君は怖がる素振りもない。
0:35〜☆「ここ、いい場所だね。君の?」
♡「まあ、そんな感じ。」
0:30〜☆なぜか君は、少し下を向いた。
♡「母との思い出の場所なの。ちょっと色々あって、ずっと来られなかったんだけど。
.....今日は母の命日だから。」
☆伏せるその横顔に俺は何も言えなかった。
0:07〜☆♡じとじとした空気が流れる8月の日。
それが、君との出会い。
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