炭酸 一人用台本
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炭酸 一人用台本
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グラスの中の小さな世界と私の知る現実はそう大差ないんだ。
ねむねむしながら思いついた事を書き殴った台本です。
知人の名前をテーマに書こうとした結果ド真面目台本になってしまいスマホを投げました。
特に縛りも決まりも無いので好きなように弄って好きなように読んでくださいませ。
以下本文
ガラスで囲われた液体は無数の泡を浮かばせては水面で弾けさせる。その様子に儚さを感じる私は余程の奇人なのだろう。
夏も終わろうというのに皮膚を焦がす太陽の光は弱まることを知らない。熱気の篭る部屋の中、幾つかの氷を浮かべた炭酸水を飲みもせずにじっと見つめる。
一つ、また一つと浮かび上がる泡は、水面に顔を出した途端に自身が弾けることを理解しているのだろうか。
「まるで私みたいだね」
グラスの中の液体に話しかける。勿論返事は返ってくるはずが無かった。
自身が消えると分かって外へ向かう彼らは、勇敢と言うべきかそれとも愚の骨頂と言うべきか。
少なくとも私は、褒められた事では無いと思う。
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#鳥男の台本
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- 猫留(ねる)🧩🎻お借りしました
- 工グゼクティブソーダお借りしましたンゴ、ブルファンゴ