バドン島視察へ!【メアリ】
しちだ教育研究所
バドン島視察へ!【メアリ】
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「んー!やと着いたネ!ずと動けないの辛いヨー」
船から降り立ち、大きく背伸びをするメアリ。白い砂浜に赤のチャイナ服が良く映える。メアリのお団子にいつも居る蝶の髪飾りへ、バドン島の蝶がご挨拶。すっかり島から歓迎を受けている。
「わ!ととと!!」
我先にと降り立ったメアリの為に2人分の荷物を持った虎の獣人。しかし、メアリの荷物の重さによろけてしまう。
「哎!ゴメン、コハク!!舞台道具が入ってるからとても重いネ!!自分の持つヨー!」
コハクに手を伸ばすメアリだが、ブンっと避けられてしまった。
「重いなら…俺が持つべきだろ!」
ぶっきらぼうに言い放つが、顔が赤い。この旅行に誘われた事がよほど嬉しいのだろう。重たい荷物を持つ姿が、不思議と軽やかに見える。
用意された部屋に荷物を下ろし、2人で約束した集合場所のヤシの木へ。海風にそよぐ金髪と黒のメッシュ…子供の頃の姿ばかり記憶にあるけど…そうか、もう彼も立派な大人なんだなぁ。そう思いながらドキドキする気持ちを抑えて近づいた。
「お、待ってた」
にっと笑う顔はでもあの時のまま…こんなに彼と長く時間を過ごすのは初めてだ。ショーの予定もない、2人知らない島での個人の時間…
「さあ、最初はメアリに付き合うぞ!どこへ行きたい?何処だって、俺が連れていくよ…」
揺らぐ木陰の下、コハクの笑顔、延びるやさしい手。メアリは太陽に負けない笑顔でウン!と答えた。
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コハクとのデート、前半をリードしてください。
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