僕のアンティーク
青年(みらきゅる)、アンティーク(あまとー。)
僕のアンティーク
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これは〝感情〟を持った
アンティークと青年の
小さな幸せの物語。
Cherry’s story # 11
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青年は出来れば低い声で。
→30〜40年代の声が好ましいです
『』⋯⋯青年
「」 ⋯⋯アンティーク
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『やった⋯⋯遂に完成したぞ⋯
完全な自立人形が⋯
やっと会えたね。僕のアンティーク。』
「はじめ⋯⋯まして。マスター。
私は、貴方のアンティーク⋯
№02(ナンバーゼロツー)です。」
『やぁ、№02。僕はマスターのテオ。
君の名前は?』
「〝名前〟というモノは
私にはプログラムされていません。」
『んー⋯名前がないと不便だしなぁ
⋯なら、僕が名をつけても良いかい?』
「それがマスターの命ならば。」
『そうだなぁ⋯⋯うん。クロエ。
僕の国の言葉で
〝咲き誇る華〟という意味だ。
今日から君はクロエだよ。』
〔間を開けて〕
「マスター。
何故人は苦しみ、泣き、笑うのですか?」
『〝感情〟があるからだよ。
だから嬉しければ笑い、悲しければ泣くんだ。』
「私には⋯⋯まだ分かりません。
ヒトの感情が。」
『⋯⋯大丈夫。クロエにもいつかわかる日が来るよ。だって君は』
『「映画 僕のアンティーク 」』
『2020年 春 公開』
※同時に
『君は笑わないブリキのオートマタではないからだ。
君は感情を持った
僕のアンティークドールだから。』
「私は笑わないブリキのオートマタではないから
だ。
私は感情を持った
貴方のアンティークドールだから。」
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〔補足〕
時は21××年。技術の進歩によりAIが進出した。そんな中ある技術士の青年は夢を求めた。それは〝オートマタでは無い感情を持った完全な自立人形〟を作ること。
十数年の年月が経ち⋯ようやく彼は夢を叶えた
生まれたばかりのアンティークは〝感情〟を知らなかった。溢れるほどの知識を持っていながら
誰でも知っていそうな事を知らずにいたのだ。
青年はアンティークに名を与え、一緒に暮らし始めた。少しずつ。少しずつアンティークは人間に近づいた。
少しずつ笑うようになった。
数年後⋯青年は病により亡くなる。
その時アンティークは初めて〝感情〟を理解した。
その後⋯アンティークは自身が故障して動かなくなるまで
マスターとの思い出を胸に人の為に生きた。
青年が死ぬまで言い続けた一言と共に。
「大丈夫。君にもいつかきっとわかる時が来る。だって君は生きてるじゃないか。君は笑わないオートマタではないのだから。
君は優しい心を持っている。
僕の愛しいアンティークドールだよ。」
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コメント
2件
- あまとー。@闘病生活
- みらきゅるー。こんにちは♪ コラボ、ありがとうございます✩.*˚ とっても素敵にクロエを演じてくださってありがとうございます! 初めての声劇のパートナーに選んでくださってありがとうございます。 ホントに声劇初めてなんですか??ってぐらい自然で、最後の合わせて読むところとかめっちゃハマっててホント良かったです。 他にもコラボサウンド投稿しているので、宜しければ声劇ご一緒してくださると嬉しいです♪ フォロー失礼します!