【予告風声劇】金魚艇国物語

高遠「」× 宍倉「」× 田鶴「」

然しながら此処は、騒がしい。 ------------- [風鈴の音] 高遠:「いらっしゃいませ、ようこそ金魚艇へ」 [音入り] 田鶴:「酔いどれ悪人誰でもござれ！花街路地裏に構える楼閣とは此処のこと！暴力や悪口はお引き取り！あ、美女とか刑待ちの罪人さんもお帰り願おう！仕事なら大歓迎だから宜しくね！それでは、どうぞ楽しんで」 [曲調が変わります] 宍倉:「おいこら高遠おぉぉぉぉ！！！」 高遠:「っ！…なんですか。宍倉先輩」 宍倉:「なん、なんですかじゃねぇ！！お前っ、おまえ、俺の賄いは？！！」 高遠:「あ………要らないのかと思いまして、」 宍倉:「お前まさか」 高遠:「食べちゃいました」 宍倉:「はああああああ？？！！ふっざけんなお前俺の賄いを返せぇぇぇぇ！」 高遠:「ぐ、ぇ……くび、首閉まってる……………！」 田鶴:「おい！うるせえ！！」 宍倉:「あ！ちょっと田鶴兄さん聞いてください！！！こいつが！」 高遠:「こいつじゃありません！高遠です」 宍倉:「んなの分かってるわ！！じゃなくて！」 田鶴:「はいはい喧嘩両成敗な！！」 高遠/宍倉:「「いっってぇ！！/いっったあ！？」」 田鶴:「あのなあ！ここ飯屋だってお前らわかってっか？！煩すぎんだろさっきから！」 高遠:「も、元はと言えば宍倉先輩が──」 宍倉:「はあ？！お前人のせいに──」 田鶴:「───静かに、な？」 高遠/宍倉:「「は、はい/…うす」」 田鶴:「……まあ、楽しそうだし別にいいけどな。程々にしろよ」 高遠:「…楽しそうって、どこが」 宍倉:「！はい！」[被せるように] 高遠:「っ、……ああもう！！」 田鶴:「金魚艇国物語、第二期開始！」 ------------- 高遠[ﾀｶﾄｵ] ▹▸「金魚艇」で働く新人。客引きの腕は随分と高く、楼主にもその功績は認められている。が、曰く「賄いが美味しくなければこんな仕事しません」とのこと。然しながら、毎日楽しそうな様子が見受けられる。 宍倉[ｼｼｸﾗ] ▹▸「金魚艇」で働く自称プロの中堅。高遠にも引けを取らない腕だが、如何せん本人の知識が偏っている為特定の客しかつかない。楼主には"磁石"と言われた経験有り。新人の高遠とは随分と反りが合わない。純粋。 田鶴[ﾀﾂﾞﾙ] ▹▸「金魚艇」及び楼閣の楼主。彼が客引きを行うことは無いが、楼閣でも一、二を争う美形であることは確かな為、彼目当てに楼閣に訪れる人も多い。お淑やかに見えてとても口が悪い裏表激しいお兄さん。 ▼▼▼ [用語集] 金魚艇[ｷﾝｷﾞｮﾃｲ] ▹▸花街の裏にこっそりと立つ何故か有名な楼閣。少しダサめの看板の作成者は楼主本人。楼閣とは名ばかりで、実はホスト紛いのご飯屋さん。値段設定は甘く、経済面で楼主が叱られているのをよく見かける。美女と刑待ちの罪人は出禁にされているそう。 [読み方] ▹▸金魚艇国物語[ｷﾝｷﾞｮﾃｲｸﾆﾓﾉｶﾞﾀﾘ] ▹▸楼閣[ﾛｳｶｸ] ▹▸悪口[ｱｯｸ] -------------- 毎日は 楽しく 過ぎていく [お借りした音源] DOVA-SYNDROME 様 ▽ 老いた祭りの篝火 written by Ryo Lion 様 その他効果音は各サイト様からお借り致しました。 -------------- こんにちは。 揺音うこ、と申します。最近とても暑く、あまり外にも出掛けられないのでこんな話を。 台本のコピペや性別転換はおやめ下さい。世界観を壊さない程度のアドリブであれば可です。 -------------- #声劇台本 #うこばなし