連鎖【声劇台本】
読み手:○○ 台本:結愛
連鎖【声劇台本】
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以下、台本
気付けば(私/僕)は右手を振り下ろしていた。
はっと、した時にはもう時既に遅く…
頬をおさえながら泣きじゃくる娘の姿がそこにあった。
あまりの動揺に混乱を隠せない(私/僕)は、子供のように泣いてしまった。
「ごめんね、ごめんね…ッ」
何度も謝りながら、娘をぎゅっと抱きしめた。
優しく抱きしめているはずの手に、少しばかり力がこもってしまう。
そんな中(私/僕)は、過去がフラッシュバックしていた。ポロポロと涙を溢しながら、唇をきゅっと噛んだ。
幼い頃に自分は(母親/父親)から日常的に暴力を受けていた。絶対に自分は同じことをしないぞ。と誓った矢先のことだった。
ただただ、自分が情けなく無力に感じた。
…娘は気付いたら泣き止んでいた。
「ごめんね」
おでこをくっつけながら、再び謝る。
「大丈夫だよ」
そう言って微笑んでくれる娘に、(私/僕)は心底申し訳なさでいっぱいになった。
「ありがとう」
泣き止まない(私/僕)を娘は優しく撫でてくれた。
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虐待やDVは何も生みません。ひたすらに、悲しみや恨みが連鎖していくだけです。
どこかで誰かがそれに気付き、止めなければなりません。それがあなたであってほしい。
そんな思いで綴りました。
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