【二人声劇】その庭にはコリウスが咲いていた【声劇台本】
◇:ソウスケ×◆:なほ
【二人声劇】その庭にはコリウスが咲いていた【声劇台本】
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台詞
(SE:扉が開く)
◇「今日は一段と綺麗ですね。ドレス、似合っています」
◆「……ありがとう」
◇「このお姿を見たら、殿下も見とれてしまいすね」
◆「ねえ。このまま、私を連れ去って」
◇「……お嬢様」
◆「私は、貴方と共に生きていきたい」
◇「その望みは、叶えることはできません」
◆「どうして?」
◇「お嬢様は、この国にとって大事な御方。そんな貴女を連れ去ることなど、出来るはずがない」
◆「――私の事、好きなんでしょう?」
◇「……なぜ、それを」
◆「私が気づかないと思っていたの?」
◇「敵わないな。……本当は、このまま貴女の手を掴んでどこかに逃げてしまいたい」
◆「なら、」
◇「ですが私は、お嬢様にこの国の民と共に幸せになって欲しい。そして、貴女をお守りするのが私の使命です」
◆「……そうよね。ありがとう。あら、そろそろ時間じゃない。(SE:足音)
殿下の所に行くわね。
(足音が止まる)
貴方を、愛していたわ
(SE:扉が閉まる)(無音)
……本当に」
(SE:鐘の音)(重なります)
◇「私も、愛しておりました」
(SE:教会の扉が開く)
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◇従者。ずっとお嬢様に仕えている。
◆お嬢様。王子の婚約者。この日は結婚式。
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