【声劇】『ごめんな』以外の言葉で。【第五人格】
モノクロ
【声劇】『ごめんな』以外の言葉で。【第五人格】
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フォロワーさんのが書かれた台本、やっと満足できる読みができたので投稿ーーー!!!
素敵な台本ありがとうございます!!
バーメイド実は好きなので読ませて頂けて嬉しいです!
#なりきり台本 #第5人格
【台本】
アタシは生まれるはずの子ではなかったらしい。
生まれてからも死にかけだったし、アタシにある白い傷のせいでアイツはいつも何かキメてはアタシを罵った。泣いても泣かなくても許されることはなくて、気が済むまで殴られた。兄さんも守ろうと懸命に止めてくれたけどろくな物も食べれなかったから力なんて入らなくてアイツに突き飛ばされたりしてた。
それでもアタシを守ろうと抱きしめて庇ってくれた。『ごめんな、すぐに終わるよ。大丈夫』と言って。
兄さんと一緒にあの人に売られた時も地獄だった。毎日何か飲まされた。『他の苦しんでいる人のためだ』と言われ、毎日毎日体が悲鳴をあげた。兄さんが毎日アタシに『ごめんな』と言って抱きしめた。
何回も死にたいと思った。
だけど今死んだら兄さんと二度と会うことも出来ない。アイツらに負けた気分になると思った。
兄さんと共に酒場にいる時は何よりも幸せな時間だった。
どうして楽しい時間は早くすぎるんだろうね?
後ろでハンターの焦る足音と息遣いが聞こえる。
もう足が痛い腹が痛い背中が痛い
もう酒もないあぁ早く酒が飲みたい
ハッチの上で攻撃が空振りする音が聞こえた。
ハンターはすごく悔しそうな唸り声と恐ろしい顔をしていた。
ざまぁみろ。
「乾杯!さらば!」
兄さん。アタシは生き抜くよ。だからさ。
今度は『ごめんな』以外の言葉で抱きしめて。
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