時計台 〜月の軌道〜
BGM:みわたかさん 台本/朗読:空付碧
時計台 〜月の軌道〜
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みわたかさんの音から台本を作ろう第3弾。
とても楽しかったですが、少々難儀したので、先に見本にもなりませんが、朗読いたしました。
気に入ってもらえれば幸いです。
#朗読台本 #朗読
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満月の端に、針を付き刺す
針を中心に、満月を回していく
満月はそっと動いて
くるりくるりと、
ぬい止められて回っていく
くるくると、軌跡をえがきながら、
影を残して、回っていく
くるりくるりと
くるりくるりと
くるりくるりと
くるりくるりと
回っては残り
回っては残り
回っては残り
回っては残り
視界が紺色に染まり上がる。
まっさらな空に光が増える。
無数の点が幾多も増えて
ちかりちかりと瞳に映る。
右回転
増えては残り
増えては残り
どこへ行っても
マダラな紺色に包まれて
私の体は宇宙に残されている
一定速の満月は
気づけば時計の歯車になり
くるくると時を刻み出す
あれは歯車
特別な歯車
止まりはしない
地球の歯車
くるりくるりと
色も形も変わっては残り
くるりくるりと
くるりくるりと
あの時計こそ
私たちの
時計台
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