黒い雨 【朗読】【一人声劇】【台本】【雨企画】

語り部『コラボ者様』 台本：宇迦 BGM：そうすけ様

8月6日 午前8時15分。堕ろされた、小さな男の子。 #雨企画 言わずと知れたあの歴史。 二度と起こしてはいけない 二度とあの地獄を見てはいけない 決して忘れてはいけない 当時を知る者は今や消えつつあります。 私は思う。 それを後世に語らうのが現代に生きる私たちの役目であると。 ⛩雰囲気を壊す読み、アドリブ、セリフの改変は御遠慮願います。 ⛩台詞をコピペする場合はコメントにて一言ください。 ⛩一人称の変更などは常識の範囲内でご自由にどうぞ。 ⛩伴奏者様に拍手をしてからコラボしてください。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 連日、頭上を飛び交う鉄の塊の音には すっかり慣れた頃の朝。 日常の風景は、 一瞬の閃光(せんこう)と轟音(ごうおん)の後 全てが消えた。 すぐ目の前にいたはずの叔母(おば)は 座ったままの影だけを遺(のこ)して、居なくなっていた。 そこいらに人の影だけが残っている。 まるで蒸発したように、忽然(こつぜん)と消えた人々。 逃げた。 西へ西へ、ガラスで切れた裸足(はだし)を 瓦礫(がれき)の上を伝(つた)って、必死に逃げた。 焼け爛(ただ)れた皮膚を どうにか冷まそうと川へ向かえば 痛みに叫ぶ男や 亡き我が子を抱きかかえ、 片脚(かたあし)をなくした母 いずれのような人々で まみれた川。 人で溢(あふ)れた川の中 空からは墨汁(ぼくじゅ)のように、黒い雨が降り注ぐ。 それは、生き延(の)びた彼らにとどめを刺す雨。 鉄の塊が落とし名付けた『小さな男の子』 彼は、全てのものを生かすことを許さなかった。 これは、幾年月(いくとしつき)か前の 真夏の、朝のこと。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ #声劇台本 #朗読台本 #一人声劇 #声劇 #朗読 #台本 #追悼 #語り部 #広島 #ヒロシマ #忘れてはいけない日 #宇迦の台本 #うか #切ない #悲しい #語り継ぐ #雨 #雨企画台本 #サンケー #悲しいBGM #弾いてみた #即興 #自作