第十一話
Sediment Wolf
第十一話
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BLオメガバース 声劇ユニット、Sediment Wolfです。
ーーオメガバースについてーー
この作品独自の設定が入っておりますので、ご注意ください。
男女の性別に加えてα、β、Ωという独自の性別が用いられたもの。狼の群れの性別階級を主題として作られた。
α...人口の約0.5パーセント。Ωの数と殆ど変わらない。Ωの発情期のフェロモンによって不定期的に発情期が訪れる(ラット)。
β...人口の約99パーセント。一般的な性別。敏感な人はΩの発情期のフェロモンの匂いが分かるが自制は可能。
Ω...人口の約0.5パーセント。αの数と殆ど変わらない。定期的に発情期が訪れる(ヒート)。平均的な発情期の周期は3ヶ月、長さは一週間である。
中学3年でのバース性検診でΩと診断された場合、指定されたΩ専用の高等学校へ進学する。これは、バース性差別撤廃法に基づいてつくられたものであり、バース性についての知識を高めるとともに、願わぬ番契約を減らす機関として存在している。
αとΩは番という性質があり、強い結びつきを持っている。番はαがΩのうなじを噛むことにより成立する。番との結びつきは一生涯続き、番のできたΩはヒートがなくなるが、不定期的にαの前で発情するようになる。
【登場人物】
💜東田加護...Ω
🖤善和内剣路…α
・人気のない小道
🖤「ハァ、ハァ...」
🖤[やば、もう駄目だ。とにかく早く薬を...]
💜「おい泥棒!大人しくしろ!」
🖤「!?」
💜「ん?薬?...あ、お前もしかして!!おら、その薬捨てろ!」
🖤「や、やめ、ろ!」
💜「それいけない薬だろ!?」
🖤「違う、て」
💜「よし、掴んだ...」
🖤「これ抑制剤だってば!!!」
💜「...え」
🖤「お前、なんなんだよ、Ω、だろ」
💜「そ、そうっスけど」
🖤「俺、Ω過敏症。Ωが近い時薬飲まないとほとんど息できないんだよ...ごくん、」
💜「え、Ω過敏症ってなんすか?」
🖤「学校の保健体育とかで習うでしょ、Ωの匂いに敏感な疾患だよ」
💜「へぇ」
🖤「...お前、Ωにしてはガタイ良いね。それと、フェロモンが薄い。...多分、ヒートが来ない体質だろ」
💜「...なんで分かるんだ!もしかしてお前もΩ?」
🖤「Ω過敏症がΩな訳ないだろ。俺は...α」
💜「え!運命の番じゃん!」
🖤「は?」
💜「噛んでくれよ!!」
🖤「お前なに言ってんの」
💜「ほれ、頸」
🖤「...マジやめて、近づかないで、気持ちわるっ、う゛、吐く」
💜「だ、大丈夫か!?アルファ?!?!」
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