バス停にて
桜子:コラボ者様 雅臣:コラボ者様
バス停にて
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バス停で、いつも会っていた二人の話。
桜子(さくらこ)
女学生。
近々、結婚するため学校を退学することになっている。
そのため、勇気を出して、雅臣に声をかけた。
雅臣(まさおみ)
書生。
金持ちの家に世話になっている。
家柄はあまり良くない。
【台本】
桜子「あの!少しお時間よろしいでしょうか」
雅臣「あなたは……」
桜子「私を、ご存知なのですか?」
雅臣「ええ、存じ上げております。時々、見かけておりますから。本日は、学校はよろしいのですか?」
桜子「私、もう直ぐ、学校をやめることになっているのです。とあるお方に嫁ぐことになりましたので、そのーー」
雅臣「それは、おめでとうございます……。幸せになれるといいですね」
桜子「幸せになんて……なれません。お相手は、二十も年上の方です。それも、お子様がいらっしゃるような方……。お父様は、呉服屋の経営が傾いてきたから、私を人身御供(ひとみごくう)にするつもりなのです」
雅臣「そう……でしたか。しかし、何故、そんなことを自分に?」
桜子「それは……!それは、私が、あなたを……」
雅臣「お辞めになってください」
桜子「え……?どうしてですか?」
雅臣「私とあなたでは、身分が違いすぎますので。それでは、自分はこれで」
桜子「私は!あなたのことをお慕い申し上げております!」
雅臣「お嬢さん、どうか、お幸せに」
桜子「待って!待ってください!行かないで……お願いです……私は……あなたが、好きなのに……」
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コメント
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- わらし2号台本お借りしました。とても切なくなりました。ありがとうございました😊