【台本】妖怪町の人攫い【声劇】
朗読者様
【台本】妖怪町の人攫い【声劇】
- 24
- 1
- 0
#声劇台本 #ホラー #二人用 #コラボ歓迎
BGM ナガセ様
設定
妖怪
基本的に温厚な性格。強力な力を持ったこの一帯を統べる主。しかし命を軽んじる者は女子供であったとして容赦はしない。所詮、妖怪は妖怪。人間にかける慈悲など、ないも同然なのである。
セリフ
妖怪「妖怪町の人攫い」
「助けて……まだ死にたくないよぅ──」
妖怪「やぁ少年、ここで一体何をしているんだい?」
少年「こいつ踏み潰して遊んでるだけだけど?なんか用かよ」
妖怪(とそこに踏まれているのは何匹もの死体となった蟻。無垢ゆえか、酷いものだ、我等が言えた義理ではないがこやつも中々人の心を持ち合わせていない)
妖怪「どうしてそんなことをするのかな、可哀想だとは思わないのかい?」
少年「俺には関係ないからな!俺が楽しければそれでいいんだよ!……なんか文句あんのかオッサン!」
妖怪「ほう……自分さえ楽しければいい……と」
妖怪「坊や、いい話があるよ。お兄さんと一緒に付いてくればもっと楽しいこと場所に連れて行ってあげる。……さぁ、おいで?」
少年「マジで!?連れてってくれよオッサン!」
妖怪(子供の心とは純粋なりけり。自覚無き黒に染まっていようとそれは変わらぬ)
妖怪「じゃあ、私の後ろについておいで」
妖怪「さぁ、ついたよ少年。存分に楽しもうじゃないか」
少年「なんだここ……暗いし、寒いしよ……。オッサン……。全然楽しくなんてねぇよ」
妖怪「少年、勘違いしているようだけど、ここは君が楽しむ場所じゃない。私が楽しめる場所なんだ」
少年「ど、どういうことだよ……」
妖怪「どうもこうも。君と同じことをするだけさ。それじゃあ、さようなら。その中身のない頭ごと踏み潰して差し上げよう……ふふっ、フフフ──フハハハハハ──っ!!!」
少年「嫌……嫌だ……!まだ死にたくな──ッ」
コメント
まだコメントがありません