【声劇用2人台本】最後ノ楽園
【台本】能登ツバサ【私】【彼】
【声劇用2人台本】最後ノ楽園
- 72
- 3
- 5
少しファンタジーな感じで。
指定はありません。
ご自由に演じて頂ければ...。
【私】神への冒涜が許されてしまったその街は、天国への階段が次々と伸びて窓から空が消えていく。
太陽はその姿を隠し、代わりに機械仕掛けの郵便配達人が星の欠片をポストに配りだした頃夜の闇が訪れる。
彼は高く伸びる階段を作る仕事をしていた。
彼は『人間』で私は『天使』
蛇にそそのかされたアダムのように、その肌に触れると私の背にあった羽根はブツリと嫌な音を立てて落ちた。
【彼】「今日はシチューなんですね」
【私】「雪降ってるし、寒かったでしょ?」
【彼】「大丈夫ですよ。僕は強いんです。あなたが心配しなくても良いように」
【私】「私そんなに心配してるかな」
【彼】「わかりやすく顔に出ています。あなたの知らないあなたを僕は知っています。いいでしょう?」
【私】イタズラに笑う彼。
少し疼く背中に手を伸ばすと
【彼】「今日は雪ですからね。痛みますか?」
【私】と、彼の腕が優しく私を包む。
楽園は追われたけれど、私にとってはここが楽園。
【私】「大丈夫。ご飯にしましょ」
【彼】「はい」
【私】穏やかに微笑む彫りの深い彼の顔が、淡く光る星のランプに照らされてとても綺麗だった。
#声劇 #声劇台本 #2人用台本 #掛け合い
コメント
5件
- ちろりぬ@気まぐれだけど仲良くしてねお借りしました! ツバサさんの台本、どれも心当たりがあってグサグサ来るので、演技どころじゃなくなりそうです←
- 能登ツバサ
- 英 菜希(はなふさ なき)
- 能登ツバサ
- 英 菜希(はなふさ なき)僕の勘ぐりすぎでしょうか、 とても幸せに見えて、 とても背徳感も感じるんだけれども