ノルマを達成せよ【ヤミィ】
NAZNA
ノルマを達成せよ【ヤミィ】
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「…むりです、もう限界です!私の手に負えませぇん!!」
発狂する教育マネージャーと、ため息をつくサロンの副長とヤミィ。どうしても相談したいという事で、閉店後にトップ2人で面談をした。どうも話は新人教育の事らしい。
彼女の言い分はこうだ。今年も各国からサロンのメイクに憧れて、その技を習得したいと新人さんが集まった。数名は不慣れながらも少しずつ、順調に技を磨いているのだが…
「1人、猫の獣人の子がどうしても…どうしても私には教えきれません!一生懸命なのは分かるのですが…とにかく配色や配置のバランスが酷くて…そもそも線すら真っ直ぐに引けないんです!線をひけなきゃ眉やアイライン、ネイルだって危うい!技術がいくら教えても伸びないんです…何年もここでお世話になっておりますが、こんな子は初めてです」
マネージャーは心底自信を失ったのか項垂れてしまった。
「その子ね…いつも周りが失笑して静まるから…目立ってたわよ」
「あらぁ?同じ獣人じゃない、副猫ちゃん。貴女が教えてあげたら?」
「パス。同族の情なんて私には無いわ。それに新しいメイクのプラン、私に任せたばかりじゃない?耳長のリーダーさん」
副長は自業自得ね…と言い残し、部屋を後にした。
「あいっ変わらず可愛くないんだからぁ!…ふむ、新人教育なんていつぶりかしら!サロンの危機は私の危機!…やって見せようじゃないの」
ヤミィは腕をまくってニヤリと笑った。
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成功率は1/3です。選曲、アレンジ等の歌唱選択により、成功率が変わります。
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