薔薇の枝が相応しい君は、それ故に死す
台本:オトギ 朗読:zero
薔薇の枝が相応しい君は、それ故に死す
- 39
- 13
- 2
コラボさせていただきました!
作者さんとイメージが合ってるかわかんないけど…
自分なりに頑張りました…
セリフ↓
今日も上っ面の言葉を並べる、とても綺麗で誰も傷つけない絹のような言葉を垂れ流す。
(1:22)
かの偉人は言った「自分を愛するように、人を愛しなさい」と。
(1:17)
なのに僕は、こいつをどう殺せるか、どんな殺し方があるか、そんな事ばかりで腹の中には愛なんてありやしないのに、清流のような言葉を綴る。
(1:05)
もちろん分かってる、殺人はダメだ。人として当然だ。
でも僕としては当然じゃない。僕はきっとヒトであって人ではないのだ。
人として当然の事が当然じゃない僕は人じゃない。
きっと誰かが作り上げた人の皮を被って人になりたかった化け物だ。
だから僕は愛を飾る。綺麗に取り繕う。誰が見ても分からないように、中身が見えてしまわないように、人の皮を出来るだけ分厚くするのに必死なのだ。
(0:34)
だけど全ては無意味なのだ。石に木目を描いても石ころな様に、腐った泥沼から清らかな水が流れ出ることは無いように。愛を持たぬ肉塊が人のフリをしたところで全ては無意味なのだ。
崩れる音がする。砂壁に塗りたくっていたペンキが剥がれ落ちる様だ。
殺そう、こいつを。いや、そもそもこいつには命など無かったのだ。
ーーーさようなら、ボク。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ーーー自分を愛せない僕は、どうすれば良かったの?
#自傷無色 #offvocal #ねこぼーろ #オトギの台本 #一人声劇台本 #一人声劇 #悲しい #怖い
コメント
2件
- zero
- オトギzeroさん!!お読み頂きありがとうございます!! 悲しい感じや諦めた感じが伝わってきてとても良かったです…!!そして最後!まさかのそこまで読んでいただけるとは…!!凄く良かったです!!