【台本ⁿ】感性①
台本 nana.
【台本ⁿ】感性①
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ご自由に。フリーコラボ。
ひとりでもふたりでも。
シナリオ↓
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「これでなんと読む?」
彼が手に持つのは紙の切れ端だった。
日に焼けて少し茶色く、彼が強く掴んでいるせいか、もともとなのか、酷くしわが寄っている。
そこには整った字で【絵みたいな空だな】と書かれていた。
「"イラスト"みたいな空だな、か?それとも空を"スカイ”と読むのかい?」
「君はもっとロマンティックに読めないのか。これを書いた人物はどんな空を見ていたと思う?」
不機嫌そうに彼は言った。
私は首をひねり別の答えを探す。
「創作物のように違和感のある、でも美しい空だったんだろう。いや、その違和感は美しさ故か。ならば、『完成されたような空だな』と読むに違いない。」
私は満足して彼に言ったが、彼は苦笑いだ。
「君にはきっとロマンティックが足りないのだな」
彼がそういうから、私はむっとして彼に聞き返した。
「そういう君なら、なんと読むんだい?」
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登場人物は、「私」と「彼」。
はじめのセリフは「彼」のものでそこから交互に話している。語り手は「私」。
【絵みたいな空だな】と書いてなんと読むだろうか。
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