【和風台本】罪の達磨【2/1のひと台詞】
声【あなたの名前】言葉【匙】
【和風台本】罪の達磨【2/1のひと台詞】
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本日は「罪」をテーマに和風台本を書きました。
誰の言葉なのか、そういった詳しい設定は皆様のご想像にお任せします。
罪というものは
そう簡単に償えるものでは無い
其方(そなた)ももう、分かっておるであろう
罪とは、檻(おり)のようなものだ
己の過ちに気づいた時
人は自ら、その檻に足を踏み入れる
その中より外界(げかい)を眺め
皆の罵り(ののしり)、蔑み(さげすみ)から身を護る
しかし、人は徒徒しき(あだあだしき)生き物だ
左様な時もそう長くは続かぬ
「外には誰もおらぬ」
その事を知れば
最早(もはや)、其処(そこ)に留まることもなかろう
左様にして立ち上がる時
ようやく気がつくのだ
己には踏み出す脚も
戸を引く手も、嘆く声すら無いことに
今の其方は罪の達磨(だるま)
誠(まこと)に償うことを求めんとするならば
まずは檻より出で、その姿を確と(しかと)見せよ
〜メモ〜
達磨の語源を知っていますか?気になる方は達磨大師で調べてみてください(この台本とは由来が異なります)。
罪を犯したとき、良心のある人間であれば、自責が最も最後まで残るものだと思います。いずれ世間が許しても、自分が自分を許せず、檻に閉じ込め続けてしまう。そんな様子を物語として描きました。
#考える僕_匙 #台本 #一人声劇 #和風台本
コメント
6件
- 紫鳳暁お借りしました!
- へび台本お借りします!
- 海風真凛@体調不良で休養中和風ですごく素敵な台本お借りしました…!!
- Kk(京頭巾)台本お借りしました!
- shooo☂@声劇好きの阿呆お借りしましたm(*_ _)m
- ふぇねっく♂自分が達磨になったら不便だなあと思いました(小学生並みの感想) 素敵な台本、読ませていただきました!