「宝探し」
秘密結社 路地裏珈琲
「宝探し」
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サトウとタナカが、食堂のテーブルに飛空挺の見取り図を三枚広げて目を輝かせた。
「やっぱりそうだ......この部屋番号」
「間違いない、すごい発見だよタナカ!!」
飛空挺はもともと貨物船だった。一番最初に書かれた設計原図には、やはりあの船員室は書き込まれていなかった。そして、次に書かれた見取り図には、手書きで現在の姿に近い内容が書き加えられていたのだ。おそらくは、これは部屋番号というより、増改築を行った記録、順番である。そう考えるのが自然だろう。
では、あの抜け落ちた番号の部屋は一体どこに?
タナカとサトウがゆっくりと顔を見合わせ、同じ結論に達した証拠に、三枚目の見取り図を再び開いた。見取り図の下には、Bと記載されていた。
「Aが、あったんだ......」
部屋はそう簡単に取ったりつけたりできるものではない。この飛空挺内にはまだ、間違いなく隠された幻の部屋が、何処かで眠っている。鍵もヒントもまだ見つかりはしないけれど、にわかに浮上した心踊る謎に、ゴクリと喉が鳴る音がした。
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〜隠し部屋の探索について〜
どうやらこの船にはまだ見つかっていない部屋が多数あるようです。
サトウさんとタナカは、探索を始めたようですが、まだ手がかりはありません。
今後、何か怪しいものを見つけたら、ぜひ彼らに教えてあげて下さい。
物語の端々に、何かヒントを見つけた場合は、ぜひ、相談してみて下さいね。
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