極 3
異譚 刀剣乱舞
極 3
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#異譚刀剣乱舞
太鼓鐘、大倶利伽羅、仙台藩にて
太鼓鐘:よう!盛り上げ役がいなくなって、みんな気落ちしてねえか?俺がいるのは仙台藩だ!まっ、当然だよな?もともと俺は伊達忠宗様に下賜(かし)されて、それからずっと伊達家に伝わってた刀だからな!ここで修業して、もっと本丸を盛り上げられるよう強くなるぜ!
伽羅:…報告なんて、するつもりはなかったんだがな。……前の主、伊達政宗公と顔を合わせた。俺は政宗公が軍陣に帯びた刀だってことになってるが、実際は違う。仙台藩に来た頃にはもう、大きないくさなんて起こりようがなかった。政宗公という主の存在の大きさが存在しないいくさの伝説を生み、それが今の俺につながっている。一人で強くなるというのは土台無理な話だったのか。
太鼓鐘:政宗様は色々と派手な逸話がある御方だったが、ありゃひょっとしたら、終わりゆく戦国の世への哀悼(あいとう)だったのかもな。どんどん大人しくなっていく時代に、せめて一矢報いたいって気持ちはわからなくもねえ。だとしたら、俺が目指すのもそういう方向だろうな。やっぱり、小さくまとまっちゃいけねえよ。
(以下BGM終わってから)
伽羅:これまでの俺より強くなるには、今の主であるあんたが必要だ。
太鼓鐘:本丸には最高のタイミングで帰るからさ、期待しててくれよ!
視線を合わせて頷き合い、同じ方向へ歩き出す
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