七瀬夜愛の一人語り その1
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七瀬夜愛の一人語り その1
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天才。そう一言で言えばそうだろう。
勉強、運動、芸術、私はなんでもできた。なんでもこなせて当たり前だった。少しダンスが苦手なこと以外はなんでもできたし、なんでも一番だった。
「あれやって。」「これやって。」みんなから言われる。返す言葉は「うん。」そして、ちゃんと仕事をやって、渡す。
褒められることはなかった。みんなから、なんでもできることが当たり前のように見られてた。何かできるたびに他人から褒められる妹が、少し羨ましかった。
それが、何年続いたのだろう。気がついたら私には感情というものが存在しなくなった。お人形の用のただ与えられた仕事を完璧にこなすだけ。まるで、マリオネットのよう。
#七瀬夜愛
#心愛星那のきせき
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