そばにいたい(ライヴ・ヴァージョン)
THE BOOM
そばにいたい(ライヴ・ヴァージョン)
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シングル『有罪』のカップリングより。
原曲はアルバム『思春期』が初出。原曲のレゲエ調とは違いピアノの旋律とムーディーな曲調。宮沢氏のボーカルもより深く、よりドラマティックに。小林氏のギターソロがより印象的に。あぁ私の浅い音楽知識だと、このバージョンが何なのか伝えきれない。とにかく、素晴らしいアレンジ。
アルバム『JAPANESKA』の頃には無かった色。『思春期』を越えて“大人”になった色。音色。そして、それから長く続くTHE BOOMの曲調、宮沢世界の広がりを感じさせるアレンジだと、振り替えれば思う。
今回、この楽曲についての製作秘話などを記述したいと思い過去文献に目を通したけど、この楽曲についての明確な記述は見つからなかった。
その変わりにアルバム『思春期』のインタビュー記事やエッセイ集などを読み漁ると、この楽曲それ自体が当時の宮沢氏の思想そのものである事がわかった。
ネットなどが発達していなかった当時、宮沢氏はよく「テレビだけが外に通じる“窓”だった」と語る。そんな中、元々国際人であった宮沢氏はアルバム『JAPANESKA』から沖縄をはじめアジアと日本の対比に目を向ける。
しかしながら、ファンが増幅するにしたがって、宮沢世界よりも“宮沢世界を楽しむ自分”に関心が向くファンが増える。本質よりも外殻に目を向けられている事を憂い、『JAPANESKA』以前の楽曲を“振り返りソング”と呼び「何も生まれない」として窮屈さを感じ始める。
社会問題について高い意識を持っていたとしても”空を漂って““海に流されて”“過去の湖を泳いで”いた宮沢氏は、その先を模索する中で「部屋にあるテレビが窓なんかじゃなくて、本当の窓が大きくひらいている」として、背伸びでも構わないから手を空高く伸ばして未来を掴む為に宮沢氏はタイに旅立つ。
タイの屋台で働く子供たち姿に、「彼らは生きるために生きている。僕らのように無駄な事をして無駄な金で時間を過ごすのではなく、まさに生きる為の生活をしていた」と、美しさを感じたとのこと。そして宮沢氏は「あなたにとっての“幸せ”って何❓」と、表現者として真剣に考え始める。
その答えこそが、「誰かの為でなく、自分が自分らしくある表現をあなたに届けること」だったのかもしれない。方向性を見失ったTHE BOOMは“散開”という名の下に解散状態となり、宮沢氏は“ステキな明日”を目指して本格的に海外に船出する。
…という感じかな。この頃の宮沢氏はとにかくやさぐれていてw。語る事も哲学的で暗い。その断片を繋いでいくと、この楽曲こそが当時の宮沢氏の意思であり、『サラバ』が決意なんだと。
その後に『島唄』の後追いヒットがあり、活動再開の新曲『月さえも眠る夜』が発表される。私としては、その『月さえも眠る夜』もまた宮沢氏の意思と決意の暗喩だと思っている。それはまたいつか。
《歌入れについて》🎤
前回、『有罪』をアカペラで歌入れした後に、勢いでアカペラ歌入れ。喉から血が出てるけど、構うもんか。
表現としては、ライヴ・バージョンの最後を、CDと『FACELESS MAN LIVE』のバージョンの掛け合いで。2番は過去に2回歌ってる。好きなのよ、私。
このテイクがとりあえずの合格だったけど、声質が軽いのと、リズムがやはり無茶苦茶に感じるので、その後で間隔を空けてリテイクするもやればやるほど悪くなる。
アルバム『FACELESS MAN』を歌う企画の最後のアップ予定としていたけど、あんまり無駄歌いをすると想い入れが薄まるなぁ〜と思ったので、このタイミングでアップ。
いつかは記録に残したいと思っていたので、nanaでこうして歌えた事に心から感謝する。納得。
《最後に》🗺️👨👩👧👦
アルバム『FACELESS MAN』のLIVEツアーでは、このアレンジバージョンがアンコールの最後を飾る。原曲とは上記のようにアレンジも異なるが、最後の歌詞も異なる。
目を閉じてごらん
僕は君が見える
解散も考えるくらいやさぐれていた頃には“目を閉じればステキな私の明日”を見ていたけれど、表現の本質を認められて花開いた時には“君=聴いてくれる人達”になっている。そこには応援してくれるファンとの向き合い、感謝を感じる。
そんな音楽に対しての想いの深さがTHE BOOMの、宮沢世界の魅力だよなぁと改めて実感した。
コメント
6件
- ニヤ☆ゆっくり聴きnanaさせて下さい〜💦☆
- ニヤ☆ゆっくり聴きnanaさせて下さい〜💦☆
- ニヤ☆ゆっくり聴きnanaさせて下さい〜💦☆
- はるわ🌺気管支炎➡️骨折中⤵️私もライブバージョン記憶になくて💦💦💦 こうして聴けて良かった☺️でも、喉から血😱😱😱熱唱もいいけど、気をつけて💦💦💦
- ぴょんぴょん☆彡このライブバージョンは記憶にない💦 この歌は大好きな歌だけど。 力強い歌声がとってもよかった😆
- せいちゃんめっちゃ懐かしい♪