声劇台本「水月」
コラボ者の名前 mumi
声劇台本「水月」
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#六条睡の台本 #台本
ムズカシイ
――
夜(よる)の帳(とばり)が降りる時
獅子の哮(たけ)りが耳朶(じだ)を裂き
この夜(よ)を照らす狐火に
桜吹雪が舞い踊る
朧月が隠し持つ嘘と真
水月に辿り着けたなら
今宵、全てを映す鏡となる
(足音が止まってから)
✕「久しいな我が友よ」
(曲始まり)
○「鳥居をくぐるとそこは十番街の古閣(こかく)商店街」
☆「一度(ひとたび)踏み入れば、そこに貴方の影はなし」
○「かつてここには人間の魂を捕らえる狐がいた」
☆「魂は狐火となりこの商店街の灯(あかり)となった」
○「しかし行き過ぎた行為はやがて神の域を越え」
☆「それに怒り狂った神によって、ここは天と地に分けられた」
○「朧月が全てを隠す夜、狐火となった人間の魂が地に縛られる」
☆「舞い散る花弁(かべん)を掴むが如く、踊り狂うその様を」
○「嘲笑う奴は誰もいない」
☆「水月(すいげつ)が映る水面(みなも)へと」
○「夜の帳が上がる前に辿り着け」
☆「忘れるな、ここが神の御許であることを」
○「魂を燃やせ」
☆「希望はただ一つ」
○「水月のみが知っている」
☆「ここに御座(おわ)すは天を護りし狐なり」(15秒に効果音)
○「十番街の地を守りし獅子が1人」(10秒に効果音)
2人「さぁ歌え踊れ、その命尽き果てるまで」
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