(ex.24)堕天使より愛を込めて
☕まとめ
(ex.24)堕天使より愛を込めて
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【プロローグ】
https://nana-music.com/sounds/05206b77
「失礼しぁーす」
「どうも、お世話になりますー」
「漆黒と申します〜」
奴らがついに、この珈琲屋に降臨した。
「お前ら根本的にロック分かってないだろ」
「えっ.......」
「まず暴威でもひと通り聴いた方がいい」
「.....ちょっと世代差が」
「兎こ」
「はい?」
お前、ちょっとこいつらに手本見せてやれ。
突然仰せつかった教育係、もう今晩にはステー
ジだっていうのに、なんて無茶を...
あなたのロックで彼らを高みに導くならば、一
体どれをお見舞いしよう?
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既存音源でも可、あなたの全力のロックを彼ら”漆黒“に聞かせてあげましょう。ライブの結末が変化します。
【Answer】
♪紅 / 秋那兎
https://nana-music.com/sounds/0523893a
「おめぇら腹から!!声出せぇええ!!!」
「おあああァァァアアァ!!!」
どう見ても、レジェンド。本人はウケを狙った
つもりなのかもしれないけれど、大層な名前を
引っさげてやって来た堕天使達は、むしろ萎縮
している。
「まずな、それやめよう。スピーカーは積極的
に踏め、オラついて!あとでありがとうって
ちゃんと磨けばいいでしょ!?」
「うっす」
「あんたは姿勢良すぎ、もうちょっと斜に構え
て、生き様滲みでちゃう!」
「うっす」
貪欲に指摘を片っ端から飲み込んで、輝く瞳で
返した“うっす”の数だけ、多分、きっと、彼ら
は社会にちょっとだけ歯向かう力を手に入れ
て、真の堕天使になるのかもしれなかった。
「...なんでこんなわざわざ手間掛かる真似した
の、スズキさん」
「育ててみたくなるだろうが、ああいうの観て
ると」
厳しく飛んだ“70点だな”の声が、やけに上機嫌
で弾んでいた。
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秋那兎師匠にはまだ勝てなかった4人が、その漆黒の翼を羽ばたかせる日は...!?
「あいるびーばっくっすわ」
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