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  • 秘密結社 路地裏珈琲のユーザーアイコン
    凶器のヒールが威嚇して、互いに打ち合い痛め付け合うたび、その打撃音に合わせて手拍子が鳴った。姐さんの苦痛を隠す強気の笑みに、珈琲屋と茶寮の面々から金切り声と叫びのエールが飛び交って、ついに渾身の上段蹴りが男をなぎ倒した。口の端が切れて染まった鮮血のルージュを拭う手の甲に、花子が目を輝かせる。あぁ、なんて美しい。 「.......抱かれたぁい」 「花子ちゃんさぁ、僕の隣でその、”抱きたい“、”抱かれたい“って、究極に下世話な花占いみたいなヤツやめてくれないかな」 「イチロウくん、花子さん君の声聞こえてない」