【声劇台本】八月の終わり

【音楽】rito様【千秋】あなた【台本】青木 街

八月は終わり、 この町もやがて色づいていく。 八月と神様シリーズ【最終話】 プレイリスト▶︎ https://nana-music.com/playlists/2656235 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【台詞】 時が九月に進む頃には、もう あの子の姿が見えなくなっていました。 裏山の花火も、父が死んだ爆撃も、 地面で虫に集（たか）られる飴玉のように、いつしか忘れ去られていくことでしょう。 残暑に悩まされる港町の すっかり人気（ひとけ）が無くなった稲荷神社で 僕は今日も賽銭箱の隣に腰をかけました。 ｢あの子はちゃんと帰れましたか｣ その問いに答えてくれる声は もうあの少女では無く、 聞き慣れた声に変わっていた。 過ぎ去っていく。 過去になっていく。 だから、 名前をつけて…僕も帰ろう。 "さようなら"と。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【台本についてのお願い】 コラボの際はコメントだけでもお願いします。 （声劇初心者の方は分からないこともあると思うので大丈夫です！） また、台詞のコピーと貼り付けは控えてください。 コラボの際は音源主様の方へ何かしら反応して頂けると幸いです。 こちらの台本の音源は自作のものではなく、お借りしているものなので他アプリでの使用は控えてください。 よろしくお願いします。 ひっそりと続けていた、『八月と神様シリーズ』最終話になります。 最後の主人公は『千秋』 千には、永く続いていく、過去を忘れない 秋には、八月を終わらせる そんな意味を込めています。 前作『八月と青色』の答え合わせ。 また、小夏が死に、千秋が後悔を終わらせた先のお話です。 以前の名義で完結できなかったふたりをまたこうして書けたこと、嬉しく思います。 シリーズに関わってくださった方、本当にありがとうございました。 #街のほんだな