夏の終わりの雨音が
鳩羽 つぐみ&花笠 唯織
夏の終わりの雨音が
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※音を止めてお話を先に読んでくれると嬉しいです。
三組目はつぐみ&唯織のユニットが登場!ちょうど、今日は雨が降っていますね……。
正反対な二人が生み出すしっとりとしたハーモニーをどうぞ、お聞きください!
───楽屋での二人の様子。
つぐみ
「いおり~ん、この髪型今日の衣装に合ってるかなぁ?」
唯織
「大丈夫だと思う」
つぐみ
「よかったぁ。あとはスプレーで固めて……っと……」
唯織
「…………ねぇ。どうしてこの曲を私とやることに決めたの?」
つぐみ
「え~?」
唯織
「こういう曲、つぐのイメージじゃなかったし、それに……瑠奈や陽葵とやるのかと思ってた」
つぐみ
「詞をつける時にね、誰に歌ってほしいかなーって考えたの。そしたら、絶対唯織ちゃんがいいって思ったんだよね。きっとピッタリだって」
つぐみ
「それで、唯織ちゃんが歌っているところを想像したら、隣にわたしもいたい!って思ったの。確かにこの曲はつぐのイメージには合わないかもしれない。でも、わたしにとっては挑戦!」
つぐみ
「新しい場所へ行くのに、唯織ちゃんと一緒なら心配ないって思ったんだ。正反対のわたしたちだからこそ出せるコンビネーションが、響きがきっとあるって、見えたの!」
つぐみ
「だから唯織ちゃんとわたしでやることにしたんだけど……もしかして、嫌だった!?で、でも今さらメンバー変えられないし……!ええと……」
唯織
「そ、そんなこと言ってないじゃん。勝手に決めつけないでよ……」
唯織
「別に、つぐとやるのが嫌だったわけじゃない。……ただ、私でよかったのかなって……ちょっと、思っただけ」
つぐみ
「な~んだ!よかった!それならなーんにも心配いらないね」
つぐみ
「わたし、やっぱりこの曲を唯織ちゃんとやるって決めて正解だったって思ってるよ。きっと、唯織ちゃんとじゃなきゃこの曲は完成しなかった」
つぐみ
「だから、今日はよろしくお願いします!」
唯織
「……こちらこそ。…………私も、つぐと一緒でよかったって思う。……ほんとは、少人数グループでも出るって聞いて、うまくやれるか心配だったけど……」
唯織
「つぐが隣にいるのは、正直心強い。つぐは裏切らないって、信じてる、から……」
つぐみ
「唯織ちゃん……」
つぐみ
「唯織ちゃ~ん!」
唯織
「ちょ、ちょっと!いつもいつも抱きつかないでって言ってるじゃん!」
つぐみ
「だって~唯織ちゃんのことがだいすきなんだも~ん」
唯織
「もう……。本番までにはそのだらけた顔、しっかり引き締めてよね」
つぐみ
「は~い」
唯織
「………………ふふっ」
🐣→鳩羽 つぐみ
🎧→花笠 唯織
🎧)いつだってあなたは身近だった
わざわざ気持ちを確かめるってことも
必要じゃなくて
🐣)自然に仲良くなれたから
安心してたのかもしれないね
どうして 波に問いかけるけど
🎧)夏の始まりが
🐣)連れてきた想い
🎧)夏が終わるとき
消えちゃうものだったなんて知らなくて
🐣)ときめいてた暑い季節
海辺の空が光って 突然 雲が流れ
大粒の雨 私のなかの涙みたい
こんなに楽しい夏が
ずっと続いてくって信じてたよ
But now・・・ September Rain
But now・・・ September Rain
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