【想喰】 〔第4話〕
王立自由学園 声撃部
【想喰】 〔第4話〕
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※企画ものにつきメンバー以外のご利用はご遠慮ください
藤「それにしても、こんなにして...はぁ」
糸「あっこの歯形はうずのかしら?ふふふ。可愛いわ」
藤「少し足りなそうですね....」
糸「あら...こんな所にもかじりついて...でも美味しくなかったのね。」
藤「なぜ足が手に...あの子達はもう...」
糸「うーん。少しばかり肉付きが悪かったのね...。それスカスカ。......あっ折れちゃった」
藤「腎臓はまず...左から失礼しますか。次は...」
糸「ほんと汚い中身...。腐ってるってこのことを言うのよ。まっ性格も腐ってそうね。趣味の悪い爪だこと」
藤「そんなこと言わないで。欲しいものはありましたか?」
糸「ないわ。汚い。臭い。醜い。最悪よ今回。こんなものをあの子達が口にしたかと思うと、可愛そうだわ」
藤「そうですか。なら、しまうの手伝って頂いても?」
糸「いやよ。こんなのにもう触りたくないわ。それに、あの子達におやつ作らなきゃ」
藤「そうでしたね。あとは私がやりますのでお願いします。」
糸「えぇ。あの子達のお口直しに、最高のものを作らなきゃ。ねぇ、アレある?」
藤「アレとは?」
糸「4日前の」
藤「あぁ。アレなら冷蔵庫に入ってますよ。珍しくの子達が気に入った物でしたので1滴すら残さないようしっかり保存してあります」
糸「ありがと。もらってくわ。あとそれ、目を食べてしまったみたいよ。頑張ってね」
藤「またですか....誰です?ここが美味しいなんて教えたのは」
糸「知らないわ。どうせなら中身のほうがよかった?」
藤「どちらも困ります。まぁストックはあるのでそれでなんとかしますか。」
糸「ほんとすてきなご趣味ね。綺麗に組み立ててから腐り落ちるのを楽しむなんて」
藤「糸には言われたくないのですが。あなたも同じでしょ?それが、1部か全部かの違い」
糸「嫌だわ。私はきちんと、手入れをしているわ。綺麗なものを手元に置いておきたいのよ」
藤「そうですか。ですが、後始末は誰がやっていると?」
糸「それはあなたでしょ?あなたも好きなんだからいいじゃない。」
藤「もういいです..。事実ですから。ここは私がやるので糸は、準備をどうぞ」
糸「あらそう?ありがと。失礼するわ」退出
藤「あぁほんと、甘美な香りだ...。素晴らしい...。」
(腐りかけの甘い香り)
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