終わらない日常②
【語り】神宮寺寂雷
終わらない日常②
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彼女が息を引き取る際、呼び出された私は死に際に間に合った…家族は間に合わず私だけ…彼女は
「最後にあんたに会えて良かった」
と細い声で泣いていた…
PM9時…死亡確認…
全ての死化粧を整え、御家族が遺体を引き取ってゆく…その際私物は全て部屋から引きあげて頂くのがルールでした。
私は彼女が乗っていた軽くなってしまった車椅子を畳み、御本人様と共に御見送りをした。
PM10時、全てが一旦落ち着き…私は病棟に忘れ物をした事に気づく3○✕号室の1ベットに…
その時忙しかったため、病棟へたどり着いたのはPM11時37分…
1番奥の病室であるそこへ私は歩き始める、途中にあるステーションには巡視だろうか?スタッフは誰もいない…薄暗い廊下の突き当たりの部屋へはそう遠くない。
PM11時39分…奥から車椅子の影が見える…
#ホラー #ヒプマイ #夏 #神宮寺寂雷 #先生 #オリジナル
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