13場B ダントン邸の一室②
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13場B ダントン邸の一室②
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言い争うところは被せ気味に言ってくだしぃ
ダントン)
よし、わかったマクシム。
話だけをしよう
マクシム)
何を話す事がある
今更命乞いでもあるまい
ダントン)
そう!命乞いだ!
何が望みだ?何でもやるよ
マクシム)
欲しいものなどない
ダントン)
嘘だ。お前は孤独なはずだ
俺が欲しいはずだ
マクシム)
なんだと。
ダントン)
俺だけじゃない。
カミーユもリュシルも、それにあの女。いいところまで行ったか~?
マクシム)
お前には関係ない
ダントン)
恐怖政治とやらは?
実際どうなんだ?
マクシム)
全てが上手くいっている
有徳の人民を脅かす反革命は浄化され、人民は守られ、革命は前進している。
ダントン)
違うな
人民は恐怖に怯え、革命を恐れている
マクシム)
わかろうとしないんだな
ダントン)
わかっていないのはお前の方だ
理想だ、徳だと口では言うが、
お前が与えているのは血と生首と恐怖だ
コメント
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- IPPY(音風 奏心)すき