声劇「二度目のさようなら」
台本:はな 朗読:
声劇「二度目のさようなら」
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僕の記憶できる量は 限られている
古いものは少しずつ薄れて
いつかは思い出すことすらできなくなる
君との思い出は 果たしていつまで残るのか
本で読んだことがある
人の記憶は最初に『声』を忘れるらしい
確かに思い返してみれば そうだと思う
僕はまだ 君の声を覚えている
けれど いつ忘れるかはわからない
何故人の記憶には限りがあるのだろう
大切なことくらい
別のファイルに残せたらいいのに
でも 僕らにはそれができない
だから 人はその一瞬のひとときを
大切にしなくてはならない
僕にもいつか
忘れて 思い出せなくなるときがくるだろう
それまでは この思い出を大切にしたい
でも 本当は 忘れたくなんか ない
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