【辻斬茶寮】私のテーマソング【ふーら】
ピースサイン/米津玄師
【辻斬茶寮】私のテーマソング【ふーら】
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「自己紹介、ですか」
聞いたままの言葉を反芻する私に、和服に身を包んだ賢そうな眼鏡の男性…イトウさんが“そうだ”と言わんばかりに目を細める。
遡ること数日前。燈る灯りも疎らになりつつある夜の街で、私は偶然にも目撃してしまった。弱きを護る為、荒々しくも美しく舞う彼の姿を。
嗚呼、その光景の素晴らしさたるや!彼の一挙手一投足で、文字通り魂が震えた。心の底から湧き上がる高揚感を抑えることなど到底不可能だった。
―私も。
私も彼の様な人になりたい、大切な物を自らの手で護り通すことのできる強い女になりたいと、つい最近成人したばかりの未熟な心が叫ぶ。どうしようも無い程熱烈に。その声の示すままに、私は彼に駆け寄り声を掛けた。
そうして、今に至るという訳である。
そんな私を紹介する曲といったらきっとこれを除いて他に無いだろう。
「分かりました。じゃあ…始めますね?頑張って歌いますから、ちゃんと聴いてて下さいよ!」
跳ねる様に立ち上がり、最上級の敬意と思いを込めた“ピースサイン”を思い切り彼に突き付ける。
それを天高く掲げながら、私は目一杯息を吸い込んだ。
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いつか僕らの上をスレスレに
通りすぎていったあの飛行機を
不思議なくらいに憶えてる
意味もないのに 何故か
不甲斐なくて泣いた日の夜に
ただ強くなりたいと願ってた
そのために必要な勇気を
探し求めていた
残酷な運命が定まっているとして
それがいつの日か僕の前に現れるとして
ただ一瞬 この一瞬 息ができるなら
どうでもいいと思えた その心を
もう一度 遠くへ行け 遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に
いつだって目を腫らした君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろ ピースサイン
転がっていくストーリーを
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初めまして、或いはこんにちは、この度辻斬茶寮のメンバーに加わらせて頂いたふーらと申します!
以前から相互フォロワーさんがこちらの企画で活動なさっているのを見ていて“こんな素敵な企画があるんだ、凄いなぁ…私もいつかこんな感じの企画参加してみたいなぁ…”と思っていた矢先にそのフォロワーさんが募集再開の旨を知らせて下さったのでそれこそすっ飛んで行って応募しました…合格を頂けて本当に本当に嬉しいです…!
今回は私…というよりかは辻斬茶寮の一員として働く「ふーら」のテーマソングということで、これからの活動に対してのワクワク感や精一杯頑張るぞというやる気を一番伝えられるであろうこの曲を選ばせて頂きました。きっと彼女は心の底から真っ直ぐで滅多な事では凹まない子なんだろうな、私と違って……(笑)
そんなこんなで、これからどうぞ宜しくお願い致します!🌸*゚
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