【声劇台本】恋糖
女主人公「コラボ者様」 + 台本 ひすい
【声劇台本】恋糖
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とってもお久しぶりです。
皆さんのお芝居を聴いていたら久しぶりにインスピレーションを刺激されたのでこっそり新作を置きにきました。
時代は江戸後期〜明治初期のお江戸。
主人公は奉公に出された世間知らずの女性です。
お相手の素性もわからないまま恋仲と呼ばれるような時間を過ごすようになりましたが、肝心な言葉もくれず焦れていました。
不安と高揚の夜をたくさん過ごした彼女が一矢報いるつもりで用意した砂糖菓子のお話です。
・和三盆…作中では干菓子として扱っています。西日本を中心に流通していた手間のかかる砂糖の種類です。
同じ甘い砂糖菓子でも違う舌溶けが愛情の形の違いです。
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ほどけた甘さが彼の人(かのひと)の味だった。
人目をしのび、重ねた逢瀬(おうせ)の際(きわ)に、
童(わっぱ)のように目を細め、
私の唇に和三盆(わさんぼん)を押し付けてくる。
彼の人が何処の誰かは知らぬまま、
季節を三つまたいでしまった。
そも、私と同じ情(じょう)を持っているのかわからない。
何かを問えば舌に乗る砂糖菓子のように無くなってしまいそう。
故(ゆえ)に与えられる甘い時間と口吸(くちす)いに縋(すが)る私は、愚かな女だろうか。
甘さは時に毒として喉を張り付かせる。
覚えた喉の渇(かわ)きに喘(あえ)ぐ夜を幾度(いくど)も越え、
あなたもそうであれば良(よ)いと。
そうよ、ならば、ひとつ、私も…。
問えぬこの関係に、
私からの甘さは受け入れてもらえるだろうか。
曖昧(あいまい)に焦がされた私の情は、
重ねすぎてすこし尖ってしまったようだ。
思いの数だけの金平糖(こんぺいとう)を、
彼の人の唇に押し当て、
強請(ねだ)る言の葉(ことのは)は、
やはり…、甘かった。
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お借りしたBGM「Original PE BGM (古の伝え ver.α) 」
↓和風台本まとめ↓
https://nana-music.com/playlists/2141579/
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コメント
3件
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました😊
- ひな☘️本のしおり(相方サマ)@プロフィール変えた( *˙ω˙*)و グッ!素敵な台本を読ませてもらいました!
- おチャム@セリフやろ。🌹コラボ失礼します┏○ペコッ