第5場A ダントンとジロンド派①
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第5場A ダントンとジロンド派①
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ジョルジュ・ジャック・ダントン…舞瀬奈希
マノン・ロラン夫人…咲音みりあ
デュムーリエ将軍…()
ジャン=マリー・ロラン…万希真帆
ジャック・ピエール・ブリソ…龍斗せあら
ロラン:
ジャコバン党の増長は目に余る。
ブリソ:
わけても国王裁判だ。
我らジロンド党は、内閣を形成する最大与党なのに...!
ヴェルニョー:
我々の意向など、まるで無視だった!
ロラン:
ダントンめ...、内閣に迎えたのはジャコバン党を抑えるためだったと言うのに...!
ブリソ:
(ため息)
あの役立たずが…!
ダントン:
誰が役立たずだって?
ビュゾー:
ダントン!なぜここにいる!!
ロラン夫人:
私(わたくし)がお招きしましたの。
ロラン:
お前が…
ダントン:
用件はなんだい?
ブリソ:
事の大きさが分かっていないのか!
陛下がいてこそ、革命は生き長らえてきたのだ!
デュムーリエ将軍:
戦争になったらどうしてくれる!
ダントン:
(笑う)
起きやしねぇよ。
ロラン夫人:
自身がおありなのね...。
なぜ?
ダントン:
女王様に分からねえ事は、俺にも分からないねぇ。
ロラン夫人:
機密交際費として、国庫から持ち出した100万リーヴル
ロラン:
100万!?
ロラン夫人:
あれは、どこへ消えたの?
ダントン:
答えると思うのか。
ロラン夫人:
イングランドにばら撒いたのよね、革命を丸く収めるために。
ダントン:
証拠がない。
ロラン夫人:
そう、証拠がないのよ。
イングランドを抑えるためだった証拠が。
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