CM風声劇「睡深8400mより」
人魚:【九重なゆ】深海魚:【公タロウ】
CM風声劇「睡深8400mより」
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少し前にみつけた台本で、是非九重さんとコラボさせて頂きたくて、頑張って練習していました!
聞いていただけると嬉しいです。
※勝手ながら深海魚のキャラクターをト書とは少し変えさせて頂いてます!
九重なゆさん、台本とコラボありがとうございました!
(足音)
人魚:ーー夜。
それは私を心地よい眠りに誘うもの
毛布の鱗を身に纏い
夢を渡り深い微睡みの底へと泳ぎ出す
そう、私は眠れる海の人魚姫
(音入り)
深海魚:「また会いましたね
よくもまあ いつも見つけてくれますよ」
人魚:「そのカンテラですぐに分かるわ」
深海魚:「この先は夢遊魚も居なくなるんです
すごいなあ、この睡圧に耐えられるのは
君と僕ぐらいですねえ」
人魚:「どうしてここに?」
深海魚:「陸でのことはあまり憶えてないんです
でも、とても高い所から落ちてきた…
晴天の青空が反転した景色は綺麗だったなあ」
(目覚まし時計の音)
人魚:「…っ…あと10日…!」
人魚:「君には待ってる人がいるわ」
深海魚:「あと少しでここより深い場所に行ける…」
人魚:「泡になってでも、上まで引き摺りあげる!」
深海魚:「っ触るな!陸にはもどりたくない!」
人魚:「だめ、待って」
深海魚:「あんな狭い水槽、もう嫌なんだ!」
(鈴の音)
人魚:「息ができないのなら私とキスをしよう
泳げないのなら私の手を離さないで
君を傷つける者は私がこのナイフで守るから」
人魚:「お願い 生きて」
深海魚:「…ーー、!! 余計なことを」
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あらすじ
夢と夢は繋がっている
彼女は日常にとても疲れていた
それでも唯一の楽しみがある。それは睡眠
ある日深い眠りの底で出会ったあの子
夜の深海に光る生白い手は水中を切り全てを拒絶した。
人魚:学生 女
理不尽な毎日に疲れを感じる女性
はじめての邂逅で息を呑むほど儚いあの子に
どんどん惹き付けられていく
真面目でその言葉遣いからは大人びた印象を受ける
深海魚:学生 男
深海のさらに深い場所にいつも一人で居る男の子
謎に包まれているが彼がこの海にいなかったことはない。
ある時が来るまで静かに待っているようだ
丁寧な立ち振る舞いとは裏腹に、しばしば毒っぽい所がある
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手に残る感触は、泡のように消えていった
ずっと書きたかった人魚のお話でした。
男女入れ替えでもできる感じなので
お気軽に改変してくださいませ~
お借りしたBGM
DOVA-SYNDROMEから
「Loneliness of the sea」
written by 楓葉あき様
「the water temple」
written by KK様
編集:九重なゆ
#掛け合い #声劇 #CM風声劇 #台本 #九重なゆの台本
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