朗読台本「虚空と天泣」
卯月†
朗読台本「虚空と天泣」
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素敵な台本だったのでやってみました…!!
†台詞†
空っぽだと、思った。
特別やりたいことも無い。飛び抜けて得意なことも無い。何もやれないわけじゃないけれど、なんにもできる気はしなくて。頑張るのは面倒で、頑張れない自分は嫌いだった。ただただ過ぎていく時間を、無駄にしているばかりのように感じていた。
空っぽだと思った。なんにも無いと、思った。
未来が見えてこないことを、怖いと思った。
生きている価値なんて自分には無いと、確かにそう思った。
痛かった。苦しかった。空っぽだった
ずっとずっと、そうだった。
でも、きみは、笑った。
笑ってくれた。
それだけでいいと思った。
生きていこうと決めた。
埋まらない空っぽを、
きみの笑顔と共に、
そっと、ずっと、抱きしめて、
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