【声劇台本】春麗、中庭にて
A: B: BGM:びすけっと様
【声劇台本】春麗、中庭にて
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雨空と虹です。
春も素敵な季節ですよね。
久しぶりに二人分の台詞を書きました。
Aが女の子、Bが男の子です。変えて頂いても構いません。
「病衣」は「びょうい」と読むようです。念の為。
どうぞ心を吹き込んであげてください。
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A「桜ってね。曇りの日の方が映えるんだって」
B 寒そうな、白い病衣の裾を揺らして彼女は言った。
B「なんで?」
A「知らない」
B「…誰に聞いたの」
A「忘れちゃった」
B 僕は買ったばかりの一眼レフをぶら下げて、彼女が振り向く姿を、ひとつ、ひとつ、切り取ってゆく。
0:57
A「ね、君はどう思う?」
B「僕は、そうだな。なんとなく、青空に淡いピンクが咲いている方が、好きだなと思うよ。写真としてそれが映えるのかはまだ、わからないけど」
B 彼女は俯いて、そうだね、と薄く微笑む。小さく髪が揺れた。
A「…でもね。分かる気もするんだ。曇り空の白に、溶けそうな薄紅色がね。桜の儚さそのものを、1番写し出せるのかもね、って」
B 花びらが降る。
A「もう、戻りたくないなぁ」
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びすけっと様の「白い鳥籠」をお借りしました。
思い描いていた白と儚さを兼ね備える素敵な曲に出会えたこと、とても嬉しくおもいます。
こちらはもうすっかり葉桜も見受けられるようになりましたが、如何お過ごしですか。
実際、曇りの方が映える、というか、撮りやすいというような意味で人から言われたことがあるのですが、調べてもそんなことは出てこないので個々の感性によるのかなぁと思いました。ホワイトバランスとか、その辺りが関わってくるのでしょうか…
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