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K: 何時もの席と変わらぬページ、めくる音すら聞き飽きた
何もすることの無い、
静かなこの景色
窓の外にはケヤキの木
でっかい葉っぱが笑ってら
ひとりぼっちを笑ってら
他の奴と話そうと
しても僕の声が聞こえ無い、1人事のように扱われて
僕のことなんて、誰も見えてないのかな、なんてつま先ばかり見てた
A: 俺はいつもお前が下向きのまま歩いて誰もが見えていないようで
誰もがお前を避けてるようにも見えてきた
そう言って、やつはいともあっさり俺から文庫本を奪い取る
俺は何をしたんだ、と毎日思うけれど
お前を見ていると、暗いあのー場所でたった1人で本を読んでるお前、
その姿は昔の俺そのものだったんだ。お前を救いたいんじゃない。俺が救われたかったんだよ。
そう言って、やつは、くしゃっと笑った…
2人:俺と僕と、初めて話せたよ、
K: 暗い所にいすぎたのかな、
A:明るいところで遊んで、
2人:サ、一緒に歌おう。
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