【ひとり声劇】スクールカースト
朗読者:『』 ピアノ:彗さん 台本:じん
【ひとり声劇】スクールカースト
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#声劇 #声劇台本 #ひとり声劇 #学校 #オタク #日常 #陰キャも才能のひとつ #彗 #じんの台本
私にもそんな頃が…あったような気がするw
こんなポジティブかつ堂々と居れたら楽しかっただろうにwww
正義のヒーローは、損得ではなく正しさで判断する。
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【スクールカースト】
毎度毎度、至福の夜の時間を抜き去っていく朝にはうんざりだ。
学ランとセーラー服を身に纏った連中が門の中へと吸い込まれていく。
当然僕だけが抗えるはずもなく、愛機のプロト3号と共に戦場へと今日も赴く。
昨日のインスタみたよ!とか1週間記念日なんだけどどうしようとか、悪魔の呪文が教室に充満している。
まぁいいさ。僕にはこっそり忍ばせておいたラノベがあるんだから。
あたりを見ると、僕に似て教室の隅で静かにしてる奴がちらほらいる。
可哀想?そんなことは無い。
人の目ばかり気にするあいつらとは違って、ちゃんと自分の世界を持ってるんだから。
この学校で唯一楽しみな時間。それは体育の時間だ。
カーストのトップ層が輝く時間だとばかり思ってたいら大間違いだ。
ほら見てみろ。
先生の指揮に従って嫌々ながらも前ならえや駆け足を始める。
どこぞの軍隊みたいに。
あれだけ偉そうにしてたヤツらが顔をしかめながらも言う通りに動いてやがる。
もうそれが可笑しくて可笑しくて。
そこの君。友達は損得で作らない方がいいよ?
後で虚しくなるだけだから。
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<漢字の読み>
纏った...まとった
赴く...おもむく
<設定>
中学2年生
いわゆるオタク。
深夜にアニメ鑑賞やオンラインゲームをする時に本領を発揮する。秘めた才能の持ち主。
何かを語り始めると早口になり止まらなくなる。
周り流される学校の輩が嫌い。
特にスクールカーストのトップにいるような人達。
確かに努力は認めるが、自分の場を確保するために周りに同調して大きくなっていく。
ちょっとした日常を斜めに見る思春期の男の子のお話。
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