【声劇台本】冬の跡地
【音楽】レーニャ様【読み手】あなた【台本】青木 街
【声劇台本】冬の跡地
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これだけはどうしても
守らなきゃいけないはずだった。
跡地
https://nana-music.com/playlists/2894695
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【台詞】
冬の跡地。
そこは冬が捨てられる場所。
三階に降りた時、
ミモザの匂い。
祝日。
灯りのない商店街。
振り払えない。
額縁から伸びる腕を。
窓越しに猫が泣く。
手は届かなくて、
靴を鳴らした。
見ぬ振りをした。
さよならの合図。
言葉は悲しいから、
言わずに去って。
確信のないまま、
曖昧でいて。
変わって。
変わって。
変わらないで。
変わって。
『かわれ』
ずっと此処にいたいと、
そう思っていた。
藍色だけを塗り広げるような、
絵画の町に。
知ってる。
忘れていける。
知ってる。
思い出さないように、
蓋をする。
さようなら。
私(僕)の跡地。
もう帰らない。
……街灯の明かりが
変わらず寂しい。
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【台本についてのお願い】
コラボの際はコメントだけでもお願いします。
(声劇初心者の方は分からないこともあると思うので大丈夫です!)
また、台詞のコピーと貼り付けは控えてください。
コラボの際は音源主様の方へ何かしら反応して頂けると幸いです。
こちらの台本の音源は自作のものではなく、お借りしているものなので他アプリでの使用は控えてください。
よろしくお願いします。
初めて踵のあるブーツを買った。
履いて、街を歩いた。気がつけば四時間もの時間が経っていた。
いつもの道には、いつもの家があり。いつもの窓があり。
いつもの黒猫が私の姿を見て、ガラスに擦り寄った。
触れもしないのに手を伸ばすのが日課になっていた。
いつか消えてしまうのではないか。
実家の猫が21歳を迎えた。
体は痩せ細り、目は見えず、
自らの感覚だけで家の中を歩き回る私より年上の猫を、ふと思い出した。
この猫もいつかは。
誰かも、いつかは。
私も、家族も、友達も。
当たり前の事だ。そう吐き捨てるにはまだ幼いようだ。
未来への不安は無いが、
過去への後悔は、まだ振り払えそうにない。
そこは、あたたかい?
手に吸い付くように、喉を鳴らす姉を
わたしは
#街のほんだな
ただ今、体調の方は回復中です。
Twitterなど復活しましたら、また遊んでください。
反応などできずにすみません。
コメント
9件
- 青木 街
- ましろ青木さん、台本を読むのは初心者です。 ですが、心を込めて読めた気がします。 跡地すべて読ませていただきました。 涙がでました。 キャプションの言葉を青木さんの心模様を全てわかるわけではないけれど。。
- 夕雅タガタお借り致しました!
- 青木 街
- 瀬良お借りしました!最初に読んだ時に「あー好きだなぁ」と感じてそれから時々読んでは同じように浸ってました。(語彙力がなくて申し訳ない…)素敵な台本をありがとうございました!
- ✟秋月トワ✟お借りいたしました!
- 勇魚お借りしましたペコリ((・ω・)_ _))
- 青木 街
- 結素敵すぎます....🌸 お借りしました!