レモン哀歌 【朗読】
高村光太郎
レモン哀歌 【朗読】
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偉大な彫刻家の父を持ち、反骨と頽廃を極めた
彫刻家・詩人、高村光太郎の人生を
情熱的で芯を持った女性
洋画家・紙絵作家、長沼智恵子との出会いが
変えたのではないでしょうか。
素敵な伴奏お借りしました。(。_。*)
声優さんの朗読の影響受けてると思う。
あれは素晴らしかった。
***
そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
コメント
3件
- ごましおうええええありがとうございます...!(◍′ω‵◍) 不慣れな感じが凄いですけど、好きな気持ちを詰め込みました(。`・ω・)9"
- ごましお
- 🌼nao🌼🐈ꔛ♡ リアル優先の為低浮上 聴きnana・コメ返すごくゆっくりですゴメンネ🙏🏻はじめまして〜☺ とっても素敵な朗読でした 👏👏👏👏👏👏👏👏