鏡花水月
まふまふ
鏡花水月
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「はぐれないように」とつぶやいて
僕の裾をつかんだ
静けさがずっと続いたような
あの夏空の下
五月闇が開けて
瞳の映写機の中
走り寄る 君の愛おしさ
もう 戻れない
時が夜を連れて
君と見ていた空を
暗く染め上げる
空葬い 明日の先に
ねぇ まだ君はいますか
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