【二人声劇用台本】小さな君がくれたもの
作者:雨夜 〇:あなたの素敵なお名前 ●:あなたの素敵なお名前
【二人声劇用台本】小さな君がくれたもの
- 35
- 2
- 0
夕暮れ時、冷たい風が吹く中
私は公園のベンチで暖かいコーヒーを飲みながら
ぼーっと空を眺めていた
〇「ねぇねぇ、どうしたの?」
●『わっ!?』
驚いて後ろを振り向くと、不思議そうに私を見つめる少年がいた。
〇「空に何かいるの?」
●『何もいないけど…何となくね、疲れたなぁ~ってぼーっとしてただけだよ』
〇「ふーん」
私の言葉を聞くと少年は茂みの方へと走っていってしまった
きっとなんとなく話しかけてきただけなんだろう。
子どもはまるで雲みたいだ。何だか気まぐれで…
あ、でももう少し活発かな…
なんて考えていると、少年が私の方へ戻ってきた
〇「これ、あげる!」
ニカッと笑った少年の手には、どんぐりや松ぼっくりなどの様々な木の実があった
〇「プレゼント!これがあれば元気出るから!」
自信満々の顔で木の実を差し出す少年の姿に
私は自然と笑みを浮かべてしまった
頭に過っていた悩みも何もかも、この少年の無邪気な姿を見たら不思議と吹っ飛んで行ったのだ
私はお礼を言って受け取り、夕日に照らされた小さなどんぐりを摘んで見つめたのだった。
************
久々の二人用台本です。
子どもから貰うものって何だか不思議と暖かい気持ちになるなぁって思ってこの台本を書いてみました。
文章(ナレーション)の所は●役の方が読んで下さい
性別変更、一人称変更などはご自由にどうぞ。
台本を過度に改変するのはやめて下さい。
使用する際はコメントを宜しく御願いします。
素敵なBGMはハルキさんからお借りさせて頂きました!
#二人用声劇台本 #声劇台本 #台本 #声劇 #ほのぼの #水天の台本
コメント
まだコメントがありません