「華火」【自作詩朗読】
詩/朗読 雨宮るき
「華火」【自作詩朗読】
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ひさしぶりの自作詩の朗読です。
よければ下の詩を読みながら聞いてみてください。
拍手コメントいただけたら嬉しいです。
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「華火」
咲いた焔に夜は泣きました
微笑む華に夜は揺れました
笑えない朝に
歌わない鳥は殺されたんだ
静かに今日も眠りましょう
咲いた弔いに慰める愛を
抱いた焔は音を無くしたまま
どうか私の名前だけを呼んで欲しい
解ける青空が瞳に夜を零すの
散る華火は遅れて私に咲き誇るの
愛しいわ
愛おしいの
もうあなたを忘れたい
夏に涸れていく向日葵
さよならと微笑む
優しさと咲き誇る真昼の華火
凍てつく青
劈く焔に揺蕩う灯火の恋慕
咲いた華は忘れえぬ泡沫の夢
愛を下さい
愛が欲しかっただけ
もう私を眠らせて
抱いた宵の麗ら
水浸しの空に咲き誇る華火
どうか私だけに舞い濡れて君色焔
見映える月夜を攫う蛍火
汚れた頬には煤けた愛の残滓
昏い凭る陽花を忘れられぬ私は
私はもう夏に咲き忘れた真昼の華火
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