【一人声劇】ウラ はら

御影

｢気づいて欲しかった。｣ 久々に六条さんの台本をお借りしました。 切ないの良き！！ 「嘘だよ、全部、嘘」 彼は俯(うつむ)く 「貴方なんか好きじゃない、だからね」 「さよならをしよう」 こんな酷い言葉を静かに受け止めながら 「私はこう見えても器用なの」 握られた手に伝わる熱がどうか私の気持ちまで運んでくれたらいいのに 「きっと貴方を……」 「ねぇ、今まで幸せだった？」 咄嗟に顔を上げた彼は目を見開いた 「何も言わないのね」 泳ぐ視線に私は身動きが取れなかった 「手を…離して」 離された手が虚しいまま力無く落ちる 彼が去ってしまうのを追いかけることも出来ない私に、私の悪魔がそっと微笑む 「これで良かったんだ、もう誰も愛さないから」 「でも気づいて欲しかった」 「自分では想いを伝える事が出来ないどうしようもない、私の本心を」 ──────────────────────── 四ノ宮りゐ様のオリジナルサウンド「冬ノ夕暮レ色」をお借りしました！ ありがとうございます 台本が書けなくなってる事に驚いてます笑 精一杯書かせていただきました！ Twitterで少しだけ話していた、奇病シリーズの嘘しか言えなくなる奇病です。 頂いたセリフも少し手を加えましたが入れさせて頂きました 最後の3行以外は嘘なので、反対にこう言ってるんじゃないかと予想して読み返したりしても楽しいと思います笑 ✱台詞の改変等は御遠慮下さい 性別変換は大丈夫です #四ノ宮りゐオリジナル #台本 #六条睡の台本